旧耐震と新耐震

すっかりもう秋である。

涼しくなったかと思いきや、半袖でないと過ごせないという暑さが戻ったりで
体調管理がむずかしい。

さて、お題の件。

中古住宅を扱わせていただくことが多いが、耐震の件は当然よくお話が出る。

そこで、勘違いをされている事が多いのだが、
建築年の違いについて見てみると、
建築基準法の改正には大きく2つの節目がある。

1つ目は「昭和56年6月1日」で、
この日を境に、いわゆる「旧耐震」と「新耐震」に分けられる。

そして、もう一つが「平成12年6月1日」であり、
この日を境に、「新耐震」であっても
「現行基準」を満たしているかどうかに分けられる。

つまり、昭和56年6月1日以降、平成12年5月31日までの建物は、
「新耐震であっても現行基準は満たしていない」
可能性があるグレーゾーン的な建物となるのである。

じつは、このことをあまり知らずに説明している
不動産仲介のプロ達も数多くいらっしゃるのである。

さらに細かいところはまだまだあるのだが、
もちろん、昭和初期の建物であっても大変に頑丈に作られており、
新耐震基準を満たしている建物も多くある。

また、購入にかかる「住宅ローン控除などの優遇」も
木造だと築20年以内が原則となっており、
耐震診断を適正に受け、
耐震基準の適合証明書を取得することで
それ以上の築年数のものも大変なメリットを享受できるのだが、
残念ながら、ご提案すらしてもらっていない
ご購入者様が多くいるのが業界の現実である。

控除や優遇については別に記載したいと思うが、
この新旧の「耐震基準」についての年数は、
家探しにおいて覚えておかれて損はないと思う。

ちなみに、改正の適用については、
「確認済証」という建築を行うための証明書が
「改正日以降」に交付されているかどうかも確認し、
改正日以降に完成(竣工)していても
この確認済証が改正日以前の交付であれば、
旧耐震基準の適応であることも注意したい点である。

日々、変わりゆく状況の中で、知識や情報を常にアップデートし
本当のプロフェッショナルとして人間性を高めていきたいと、
半袖シャツで新聞広告に載るお正月用のおせちの広告を眺めながら考えるのである。