心を正しく鍛えるということ

先日のこと。。。

11月23日の勤労感謝の日(祝日)は、久しぶりの剣道の試合であった。
すっかり寒くなって縮こまっている日々が多いので、体育館の裸足がこたえる。

さて、今回は剣道云々ではなく、チームメイトの後輩の話である。

我々のチームは、高校剣道部OBでほぼ出場するのだが、
その職業は様々で、
一般企業のサラリーマンも自営業者や、学校の先生、刑務官も警察官も混じっての戦いである。

 

試合は午後から開始というアナウンスが有り、
午前中は暇をつぶしながらやり過ごすのだが、
とにかく体が冷える冷える。

 

そうなると当然、トイレの回数が増えるのだが、それは皆一緒。

特におじさんチームはしょっちゅう顔を合わせるのである。

そんなわけで、トイレはいつも渋滞で順番待ちの列ができる。

列をなしているときはまだ良いのだが、渋滞が解消した後のトイレは、
スリッパはバラバラで散乱。

子どもたちだけではなく、大人でもやりっぱなしの方々も多くおられるようである。。。

私自身、嘆きながらも出来るところだけ並べて出るようにしている程度なのだが、所詮その程度。

その後、
本日12回目くらいのトイレに入ったその時、
誰もいないトイレで道着姿のまましゃがみこんでいる人がいる。

 

散乱していたであろうスリッパ置き場を備付の雑巾でふきあげ、
丁寧にスリッパを並べている若者がいた。

 

感動した。

 

しかも顔を上げたその人は、なんと我がチームの中堅のMであった。

 

心底 感動した。

Mの現在は、中学校の体育教員でバリバリの剣道家である。

 

剣道も性格も評判がよく、とてもいい青年なのは知っているのだが、
表裏のないその姿勢に本当に感動した。

 

さすがである。。。

 

本番の試合でもMの活躍は当然のように素晴らしい。
見ていてもとても気持ちの良い内容でチームを盛り上げるのである。

私は、その試合を見ながら感動で胸が熱くなる。

剣道の理念
「剣道は、剣の理法の修練による人間形成の道である」

「剣は心なり、心正しからざれば、剣また正しからず、
剣を学ばんと欲すれば、先ず心より学ぶべし」
(島田虎之助)
これを経営に当てはめれば、
「経営は心である。心が正しくなければ経営も正しくない。
経営を学びたいと思えば、先ず心から学ぶべきである」
ということになる。

 

Mの試合を見ながら、胸が熱くなり、目頭から涙がボロボロ溢れた。。。

試合の準備のため、面と小手をつけている私は、そのあふれでる涙が拭えなかった。

日頃の不摂生からか涙の塩味がひどいのである。

 

スポーツをされている方はご存知のように、塩味の涙は大変に目に染みる。

 

故に相手の動きがよく見えないのは当然ではなかろうか!!

 

それにより現役の大学生チームに大将戦で敗退してしまったのは、
大将を任されていた私の責任であり、決してMの責任ではないことだけはご理解いただきたいのである。

 

あらためて、人生は心を正しく鍛える修業の場と心得て精進せねばと
いい経験をさせていただいた勤労感謝の日であった。