宮崎市の不動産売買専門の会社、㈱クリアルティの横田です。
皆様の不動産売買の疑問に少しでも、参考になれば幸いです。
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それぞれの条件調整が整ったら、
「売買契約書」を締結します。
実務の中で「仮契約」という言葉を使う方がおられますが、
売買契約に「仮」の契約などは存在しません。
すべて、本契約です。
条件などはすべて事前に調整済みなわけですから、
契約書の中で特約事項や諸条件を記載していきます。
そのなかで
「もし〜〜の場合には、いつまでであれば解約可能〜〜」
であったり、その内容を個別に記載して確認することでお互いの
安全を保全していきます。
なので、
「仮契約」
というものは存在しないことを覚えておきましょう。
売買契約書は、売主・買主が合意した内容をもとに、
不動産会社が作成します。
契約締結の前に、売買契約書の草案を送ってもらって、
交渉や調整の内容が反映されているか、
すみずみまでよく確認しましょう。
具体的には、以下のポイントを特に重点的に確認してください。
▼ 売買契約内容のチェックリスト
・希望条件は記載されているか
・ 無理のある条件はないか
・ 不明確な条件はないか
・ 売却物件の表示に誤りはないか
・ 売買代金、手付金等の額、支払日
・ 売買代金、手付金等の額に誤りはないか
・ 所有権の移転、引渡しの時期に問題はないか(確実に引き渡しができるか)
・ 手付解除は可能か、いつまで手付解除が可能か
・ 手付金が高すぎたり安すぎたりしないか
・ 違約金や損害賠償の予定額は適当か
・ 契約不適合責任の期間は適切か
・ 買主に住宅ローンの利用予定、その解除の期日など
・ その他、特に定めておく事項はないか
(出典:公益財団法人不動産流通推進センターより抜粋)
色々と確認する項目があり、
契約書の性質上、不慣れな文章の言い回しが多いため、
少しでも不明な点があれば
必ず事前に、不動産会社へ確認しましょう。
契約締結の当日は、
あくまでも最終的な確認と買主さまとのご挨拶という
イメージで準備しておくことが大切ですね。
売買契約は、一般的に
不動産会社のオフィスに集合して行います。
当日の流れは、以下のとおりです。
1.顔合わせ(あいさつ)
2.重要事項説明(不動産会社→買主)
3.売買契約書の読み合わせ(売主・買主・不動産会社)
4.売買契約書へ署名・捺印(売主・買主)
5.手付金の受領(買主→売主)
ここで、手付金と仲介手数料について補足しておきましょう。
手付金は、売買契約を締結したあとに
買主から売主に支払われるお金です。
契約成立の証拠金としての役割を持ちます。
手付金の金額の相場は、売買価格の10%です。
万が一、買主の都合によって売買契約が解除と
なった場合には手付金は放棄となり、
逆に売主の都合によって解除となった場合には
手付金の2倍の金額を支払います。
不動産会社への仲介手数料は、
売買契約が成立した時点で半金を支払うのか、
最終取引時に全額を支払うのかも事前に確認しておきましょう。
また、当日の持参物なども事前に確認しながら
余裕をもって契約当日を迎えるようにしましょう。
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